猫の手作りご飯歴15年のかなえです!
猫の手作りご飯は誰でもできます。わかりやすいように解説しています。
慢性腎不全の猫の手作りご飯で大切にしたいこと【スープは効果的】
慢性腎不全の猫に手作りご飯はとても有効です。
猫が腎不全になって何かしたいと思い、手作りご飯の選択肢を選んでくれた飼い主さん、あなたは素晴らしい!
手作りご飯でなくても、スープを手作りしたり市販の良質なスープをあげることもとても有効です。
特にスープは、腎不全にとって大切な水分を補給できます。
市販のものでも何かしらあげたほうがいい。
- 水分補給を助けてくれるスープの紹介
- 腎不全なら、良質なタンパク質もとりたい
慢性腎不全の猫に手作りご飯をあげる時に大切なことや、手作りスープについてお伝えします。
- 猫の多頭飼い歴25年
- 手作りご飯歴15年
- ホリスティックケアカウンセラー
- 元ホメオパス
*2018年11月の記事を加筆・修正して再アップ!
猫の慢性腎不全において水分はとても大切
ここでは「いままではキャットフードだったけど、慢性腎不全がわかってから手作りご飯を試したい方」向けに書いています。
とりあえずすぐできることは、
水分量を増やすこと。
腎機能が低下すると、水分を保てなくなります。
本来尿は濃縮して排出するのですが、慢性腎不全だとその機能が低下して余分に出してしまうのです。
出る分が増えるんだから、入れないと脱水になってしまいますよね。
- 脱水は腎臓に負担をかけます
とにかく水分摂取が大切!
体内に入れる分でまかなえない時は、病院へ行って輸液をしましょう。
ただ、輸液は獣医が量をしっかり考え、飼い主がしっかり観察できないといけません。
ロボットじゃないんだから、ただ入れればいいという問題ではないからです。
▼ 輸液についての注意点は、下記の記事で解説しています。
皮下点滴にはデメリットもあるので、口からとる水分を増やすほうが安心です。
手作りご飯は水分たっぷりで、慢性腎不全におすすめ
じゃあどうやって、猫に水分をとってもらうか。
「飲み水はたっぷり置いておきましょう」ってよく書いてあるけど、猫は犬みたいに水をがぶがぶ飲む生き物じゃないからそれだけじゃダメ。
この点において、手作りご飯が優れているのは、90%以上が水分だから。
- 手作りご飯は、食べるだけで水分摂取ができる
そして、スープたっぷりにすることにより、より水分摂取ができる。
水を飲むというより、水分を食べてもらう感じ。
そして、どうせ水分をとってもらうなら、何らかの効果があるスープの方がいいですよね。
滋養効果のある鶏のスープやボーンブロスがおすすめ
薬膳料理の参鶏湯(サムゲタン)ってご存知ですか?
あれこそまさに、滋養効果たっぷりの栄養スープ。
本来は中に高麗人参やなつめなどを入れるのでそれの効果もあるけど。
- 鶏肉には、血や気を補う効果があります
特に骨つきの鶏肉がいいのです。
健康な猫ならそこまで気にしなくてもいいけど、慢性腎不全の猫に栄養をつけてほしいなら鶏肉にもこだわりたいところ。
ブロイラーよりはできたら地鶏の方が滋養もあります。
さら、骨つきもも肉や、手羽先がおすすめ。
とにかく、
骨がついていた方がいいい!
骨を長時間煮こむと、消化のいいアミノ酸などが溶け出します。これを「ボーンブロス」と言う。
添加物の入っていないこういうスープでもいいですね。
\食塩無添加。味はあんまりしないよ/
参鶏湯では、高麗人参やなつめ、クコの実なんかを入れますが、手に入るなら入れたらいいと思います。
クコの実は抗酸化作用も高いので、活性酸素の発生しやすい腎臓を守ってくれます
クコの実は手に入りやすいし、鶏のスープを作る時に入れるのはおすすめ。
他にもおすすめのボーンブロスの商品は、下記の記事を参考にしてください。
ボーンブロスの作り方はこちらから。
色んなスープを試してみよう【手作りでも市販でも】
慢性腎不全の猫に飲んでほしい栄養たっぷりスープは他にもあります。
こちらの「だし&栄養スープ」は、以前使っていた「おいしいだし」から乗りかえたのですが、お湯に溶かすだけでもとってもおいしいです。
原材料はこちら。
成分的にもよく、ペプチド化されているので消化吸収の負担も少ない。
消化吸収に負担をかけない、ということは、治癒にエネルギーを使えるわけです。
さらに詳しく知りたい方は「【水分補給にも!】『だし&栄養スープ』は猫の手作りご飯でも重宝する一品!」の記事を見てね。
わたしが他に試して良かったスープは
- ほたて
- なまり
ほたてもなまりもにおいがすごいするんです。
慢性腎不全では、食欲のムラがすごいし、においでつるのはとても有効。
「においがすごい」っていうのは、慢性腎不全の猫のごはんを考えるうえではとても大切。
また、猫用の商品を利用するのもひとつの方法です。
水分補給に使える商品はこちらにまとめてあります。
そして、これらのスープを本物の葛粉でとろみをつければ、もっと滋養が増します!
とろみがついている方が好きな猫もいますからね!
慢性腎不全の猫にあげるのは鶏もも肉がおすすめ
慢性腎不全の猫に手作りご飯をあげるのにおすすめの肉は、「鶏肉」
ささみは脂肪が少なく、腎臓にとってあまりよろしくない「リン」が多いのでやめましょう。
- 脂肪がある「もも肉」がおすすめ
鶏肉は慢性腎不全でなくても、猫の手作りご飯においておすすめです。
鶏肉はお肉の中では小さいし、内臓も比較的手に入りやすい。
鶏肉のおすすめは、下記で紹介しています。
室内で飼っている時点で全然自然じゃないけど、できる限り自然の猫の姿に近づけることが猫の健康にとっては大切なこと。
関連記事 猫は肉食動物!猫の食性を知り、猫に最適な食事をあげよう【手作りご飯が最適!】
猫が牛とか馬は食べませんよね。大きさ的に無理でしょ。
そうはいっても、うちも馬や鹿はあげますけどね。
本当はうずらを丸ごと食べるのが理想なんだろうけど。
プライムケイズのこの肉は内臓も入っているようなので、ベスト。
内臓を食べるのはとっても大切。
私はこちらのお店で内臓を買ってますよ。
▶︎▶︎なみかた羊肉店
うずらは値段が高いのがネック。たまにでもあげられるといいかも。
卵は良質なタンパク質。積極的にあげよう!
慢性腎不全において、
腎臓の負担をへらすために良質なタンパク質をとることが大切。
「良質」とはアミノ酸スコアが高い食品のこと。
アミノ酸スコアはこちらで説明しています。
卵はアミノ酸スコアが100でとてもバランスがいい上に、栄養素の中でビタミンCと食物繊維以外のすべての栄養素が入っている素晴らしい食品。
卵黄だけでいいですよ。
鶏卵だとやっぱり多いので、うちではうずらの卵を使っています。
うずらの卵をあげるなら、このハサミがあった方がいいです。
栄養たっぷりだからね!
排出されやすいビタミンCとビタミンB群の摂取を忘れずに
ビタミンCとビタミンB群は、水溶性ビタミンのため、こまめな摂取が必要。
一度にたくさんとっても、必要量以外は尿中に排泄されてしまうからです。
猫はビタミンCを生成できると思われていますが、できない、という情報もありました。
確かめようがないので、生成できないと思って多めにあげたほうがいいね。
- 腎機能が落ちると、ビタミンCとビタミンB群の尿中排泄量が増える
排泄量が増えることに加えて、病気によるストレスでもビタミンCが消費されてしまいます。
ビタミンCの添加は必須
慢性腎不全でなくても、何かしらの病気があるならぜったい必要。
ビタミンCをあげるなら、ローズヒップがおすすめ。
\100gならポスト投函!/
ビタミンB群なら、まずはビール酵母。
\ニチガのはメール便で送ってくれるから、助かる!/
ビール酵母はビタミンB群が豊富で、アミノ酸やミネラルも含むスーパー食材。
慢性腎不全の場合、ビール酵母では足りないこともあるかもしれません。
そのときは、ビタミンB群のサプリメントをあげるのがおすすめ。
ビタミンB群のサプリなら、断然コレがおすすめ!
質が良く、こんなコスパがいい商品は他にありません!
水溶性ビタミンのことについては、「猫の手作りご飯に使える栄養補助食品【ビタミン編】」にも書いているので、参考にしてくださいね。
まとめ
とにかく慢性腎不全において真っ先に考えたいのが、水分摂取。
脱水すれば腎臓に負担がかかるし、血流も悪くなり、他の臓器に負担がでてもおかしくない。
水分摂取の意味ではヤギミルクもおすすめです。
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