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慢性腎不全の猫に手作りご飯をあげる時のポイント【亜麻仁油より魚油がおすすめ】

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慢性腎不全の猫に、手作りご飯のポイント

慢性腎不全になってしまった猫のために、少しでもできることをしたい。

手作りご飯ってどうなんだろう?って思ってくれたあなたは、素晴らしい!

慢性腎不全の猫に手作りご飯は有効です。

ただ、元気な猫の手作りご飯とは少しちがうところがあります。

この記事でわかること
  • 慢性腎不全の猫に手作りご飯をあげるときのポイント
  • 慢性腎不全に有効な魚油

慢性腎不全の猫にこれから手作りご飯をあげたい方、あげようと考えている方へいくつか注意点をご紹介します。

猫においては亜麻仁油やえごま油より、魚油の方が効果的です。

以前、オメガ3としてクリルオイルをおすすめしていましたが、安全性の観点からおすすめを変えました!

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*2018年11月の記事を加筆・修正して再アップ。

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手作りご飯にすると、BUNがあがる可能性がある

獣医と犬猫

慢性腎不全だと、血液検査をすることが増えますよね。

血液検査の検査数値の標準値は、キャットフードを食べている子が前提なんです。

  • 手作りご飯にすると、フードより単純にタンパク質量が多いので検査数値でBUN(尿素窒素)が上がります。
  • あがってしばらくしてから下がる
  • 上限ギリギリのまま
  • 上限を少しこえた値のまま

手作りご飯といえど、あげているものがちがうので、ここらへんはわかりません。

でも、おそらく最初はBUNがあがるのではないでしょうか。

これを飼い主さんが知らずに、手作りご飯に変えて検査したら

BUNが上がってる!対策をうたないと!

とかなって、余計なことをされることもあります。

まあ、輸液頻度や輸液量を増やすくらいしかないと思うけど。

そう、だからやっぱり腎不全の猫に手作りご飯をあげるなら、ある程度知識はつけたほうがいいです。

「低タンパク神話」は気にしなくて大丈夫

慢性腎不全には「低タンパク」という定説があります。

わたしは14年くらいまえ、重度から軽度の慢性腎不全の猫の食事管理をしたことがありますが、低タンパクなんて気にしたことがありません。

かなえ

気にしなくても、手作りご飯で数値が改善したことがありますよ。

さきほど出てきた、慢性腎不全の検査では必ず出てくる「BUN」が関係します。

BUNとは
  • BUNとは血液中の「尿素窒素」のこと
  • 尿素とは、タンパク質の最終代謝産物
  • 腎臓で代謝される
  • タンパク質を摂取すると必ず産生されるもの

タンパク質をとると、腎臓が働く必要があります。

  • 「腎臓の負担を減らすために、摂取するタンパク質を減らしましょう」

というのが低タンパク神話の元の論理。

タンパク質の摂取量をへらせば、そりゃBUNは下がります。

でも、BUNが下がったからといって腎臓の状態が良くなっているわけではないのです。

慢性腎不全において気にするべきは、クレアチニンです。

かなえ

クレアチニンが下がったら、いい傾向です

クレアチニンは筋肉と関係しているので、やせてくると下がるのでそこは見極めも必要。

みんなね、「タンパク質を過剰に摂取したら腎臓に負担がかかるので、タンパク質をへらしましょう」って言うけど、身体はそんな単純じゃない!

そして、腎臓の療法食というかほとんどのドライフードは穀類がメイン。

穀類がメインということは、消化に負担がかかります。

猫は穀類の消化は得意ではありません。

消化に負担がかかる」とはどういうことかわかりますか?

  • 消化ばかりしないといけないから、体の治癒にエネルギーが回せないのです!

さらに、ドライフードは質の悪いタンパク質ばかりなので、いい細胞は作れません。

粗悪な材料でいい家は作れないでしょ?

療法食といえど、ドライフードはいますぐ捨てるべき。もしくは非常用に。

もちろん、高すぎるBUNのために食欲不振や吐き気があるなら、ある程度BUNを下げるために少しタンパク質を制限するのはいいと思います。

しかし、タンパク質を気にするなら、量より質!

タンパク質の制限というのは、アミノ酸スコアの高い良質なタンパク質でしないと意味がないのです。

タンパク質は量より質が大事

「タンパク質は量より質」とは、「アミノ酸スコア」が関係しています。

アミノ酸の桶の理論

この図のように、必須アミノ酸は1つでも不足していると、その少ないアミノ酸に合わせた量しか作られません。

腎臓病の処方食のドライフードなんて、原材料の一番最初がポテトとか米粉です。

卵や肉は、だいたいアミノ酸スコアが高いのでゴミがあまり出ません。

しかし、ジャガイモや米はアミノ酸スコアが低いので、代謝産物である窒素が残りやすいのです。

「腎臓の負担をへらす」という意味でタンパク質をへらすなら、

  • アミノ酸スコアの高い肉や卵でやらないと意味はない!

でも、そんなコストかけられないので、療法食は印象操作をしているようなものです。

亜麻仁油ではなく、魚油をあげた方がいい理由

猫の慢性腎不全において、魚油は絶対にあげた方がいい。

DHA、EPAです。

「オメガ3の油が慢性腎不全に有効で、亜麻仁油とかエゴマ油をあげましょう」って書いているサイトもあるけど、猫には絶対に魚油!

かなえ

絶対に魚油です!

慢性腎不全に効果があるのは「DHA・EPA」であって、亜麻仁油などはα-リノレン酸なので変換しないけといけません。

猫はこの変換酵素が少ないって言われてます。

そもそも

  • 腎臓というのは、血流に影響をうける臓器。

魚油は、血管を拡張し、血行を良くしてくれる。

血流がよくなる、ということは、腎臓の負担がへるのです。

また、腎臓が悪くなると高血圧になりやすいのですが、魚油は血圧を下げる効果もあります。

かなえ

腎不全ならオメガ3などの油は絶対あげた方がいい!

間違っても、まぐろから作られた油はあげてはいけません。

まぐろは大型魚で、食物連鎖のトップにいる魚。

海の生物の中で一番汚染されているといっても過言ではない。

以前は、オメガ3として「クリルオイル」をおススメしていました。

しかし、クリルオイルは油の抽出方法を書いていない商品も多く、基準値以上の量の化学物質を含む製品が多いという韓国の調査もありました。

ですので、クリルオイルはおススメからはずさせていただきました。調査不足で申し訳ないです!

いわしやサーモンが原料のオイルがいいでしょう。

いまのところのおすすめはこれになりました。

  • 汚染物質の検査もされている
  • カタクチイワシからとった油
  • 酸化防止にビタミンEが入っている

値段を気にしないなら、もっといいものはあるかもしれません。コスパも重視しています。

かなえ

ただ、猫にあげるのに中身をだすとくさいのよね・・・(悩み中)

また、魚油を含むフードはやめた方がいいです。

DHA、EPAは熱に弱く、酸化しやすいからです。

酸化した魚油なんてとらない方がまし。

まとめ

かなえ的まとめ

慢性腎不全において食事管理はとても有効です。

手作りご飯の方が療法食なんかより、効果的です。

魚油は本当にあげるのをおすすめします。

猫の慢性腎不全に関するおすすめの記事

慢性腎不全の猫には、ボーンブロスや消化のいいスープもおすすめです。

スープやボーンブロスについては、下記の記事で紹介しています。

また、猫の慢性腎不全には乳酸菌もとても有効です。

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慢性腎不全の猫に、手作りご飯のポイント

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コメント

コメント一覧 (6件)

  • 腎臓病の猫がおり、与えていた餌を食べなくなり、手作りして1ヶ月半です。牛豚鶏羊にはアレルギーがあり肉で使えるのは鹿くらいですが、今一つの食い付きなので、アレルギーのない魚を選んでタラ、マグロ(無一物)のスープご飯です。今日クレアチニンの値が1上がり焦っています。鹿肉をスープにしておいしく食べさせる方法を教えていただけませんか。

  • はじめまして。15才のオス猫です。
    お医者さんから腎臓に特化したごはんを薦められましたが、市販のウェットフードを食べなくなり、今のところ鶏を茹でたものをゆで汁と一緒にあげています。これで大丈夫なのか?と検索して、参考にさせていただいています。
    おすすめのオメガ3のサプリメントはどのようにあげるのですか?
    カプセル割ってごはんに混ぜるのでしょうか?

    • オメガ3のサプリメントは、カプセルにキリのようなもをぶっ刺し穴をあけて中身だけあげてください。
      ただ、猫1匹だと全部は多いですし、そもそも食べてくれるかわかりません。
      とりあえず1滴から始めて、残りは飼い主さんが飲んでしまうのがいいかと。

      それに食欲があまりない状態であげると、ちゃんと消化吸収されるかは疑問です。
      消化酵素サプリも一緒にあげるのが本当はいいと思います。
      わたしは猫にこの消化酵素を使っています。
      https://iherb.co/7ceSTv4

      猫ちゃんが心地よく過ごせますように。

  • はじめまして。
    今日こちらのサイトを発見し、興味深く記事を読ませていただいていますm(__)m
    慢性腎不全の場合、リンが高いのも腎臓に負荷がかかると聞きますが、そこはどうお考えかお聞きしてみたいです。
    以前K9を与えていた時期があったのですが、腎不全が進んだ(エコーで腎臓が不明瞭になってきた)のと、食後体調があまり良くなさそうでリンが高いのが負担なのかなとやめてしまいました。
    手作りも何度も挑戦しては挫折してを繰り返しています(^_^;)
    わんこなら何でも食べてくれるのになぁ〜

    • はじめまして。
      ご訪問&読んでいただきありがとうございます♪

      慢性腎不全の場合、リンが腎臓に負担をかけるのは確かです。
      リン制限やリン吸着剤によるコントロールをした方がいいのも確かでしょう。

      私はK9はあげたことがないのですが、内臓入りのやつを毎日あげていたのだとしたら
      それはちょっと身体に負担だったのでは、と思います。内臓はリンも多いですからね。
      内臓入りのものを毎日あげるのはちょっとどうかな、と私は思います。

      リンのせいかはわかりませんが、食後に体調が良くなさそうなのは消化に負担がかかっている
      のかもしれませんね。消化酵素を一緒にあげるのもおすすめですよ。

      慢性腎不全の猫に手作りご飯をあげるとしたら、わたしは鶏もも肉を選びます。
      リンが少ないですからね。

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