猫の手作りご飯歴15年のかなえです!
猫の手作りご飯は誰でもできます。わかりやすいように解説しています。
猫の腎不全には手作りご飯が有効!進行を遅らせるために手作りしてみよう!
猫が腎不全になったんだけど、手作りの食事ってどうなのかな?
この記事では、こんな疑問にお答えします。
猫の病気をきっかけに手作りご飯にする方は多いです。
そして、慢性腎不全に手作りご飯はとても有効です!
- 手作りご飯が慢性腎不全に有効な理由
- 慢性腎不全の手作りご飯で気をつけたいこと
手作りご飯に変えるなら、早い方がいいです。
慢性腎不全の進行も遅らすことができます!
猫のために、賢明な判断をしてください。
すぐにでも手作りご飯のやり方を知りたい方は「猫の手作りご飯を始めるために知っておきたいこととやり方。」を見てくださいね。
飼い主さんは大変だけど、猫の身体には確実にいいです!
- 猫の多頭飼い歴25年
- 手作りご飯歴15年
- ホリスティックケアカウンセラー
- 元ホメオパス
*2018年10月の記事を加筆・修正しました。
猫の慢性腎不全とはどういう病気か
まず「腎不全」という病気を理解しないと、有効な食事の判断はつきません。
この記事の中でわたしが言う腎不全とは、慢性腎不全のことです。
急性はまたちょっと違うので除きます。
ちなみに、
慢性腎不全は高齢猫の死因トップ。
15歳以上の猫は程度の差こそあれ、慢性腎不全であると言っても過言ではないでしょう。
すっごく簡単に言うと、腎臓は体内の老廃物や余分な水分を尿として外へ出し、
血液をきれいに保ってくれる臓器です。
- 血液をろ過し、老廃物を含む尿を生成する
- 体液やイオンバランスの調節
- 血圧をコントロールする
- 造血に関わるホルモンを生成
腎臓は加齢やその他の要因により、少しずつ機能が落ちていきます。
しかし、
その機能の60~75%が失われるまで目に見える症状は現れません。
症状としてあらわれる頃には、だいぶ進行している、というのがやっかいな所です。
明らかな症状が出ている時点で、すでに腎臓の60~75%の機能が破壊されているということです!
そして、
- 腎臓は肝臓のように再生しない臓器。
さらに慢性腎不全の場合、治療法はありません。
対症療法しかないのです。
人間のように透析ができるわけでもないので、進行をおくらすことしかできない。
慢性腎不全の症状
代表的な症状はこちら。
- 多飲多尿
- 食欲にムラがでる
- 体重減少
- 嘔吐
- 貧血(末期)
これらの症状がでているときには、すでに腎機能の6割以上は失われているのです。
だから、ほんとうは慢性腎不全は予防が第一なのです。
ですが、なってしまったものは仕方ありません。
- これからいかに腎臓に負担をかけないか
これをぜひ考えてください!
そのためには、腎臓という臓器の機能や慢性腎不全という病気を知らなくてはなりません。
「猫の腎臓病がわかる本」は、わかりやすく、言っていることもほぼその通りです。
この本はほんとうにほんんとうにおすすめです!
こちらの記事でも紹介しています。
猫の慢性腎不全に手作りご飯が有効な理由
健康でも病気でも、どんな猫にとってもキャットフードよりは手作りご飯の方が身体にいいです。
ただ、健康な時でさえ手作りご飯に移行するのは大変。
腎不全になってからだとさらに大変ですが、そこは猫のために頑張ってほしい。
手作りご飯は、腎臓にとって大切な水分とタンパク質が豊富
慢性腎不全になると、輸液をしに行くので、「水分」が大切なことはわかりますよね?
缶詰をあげているならまだしも、療法食といえどドライフードをあげているならその輸液の効果は低くなります。
- ドライフードを食べるとめっちゃ水分がとられるから!
ドライフードに水をかけると、一気に水分を吸ってふやけますよね?
あれが猫の胃の中で行われているのです。
水分を補うのも大切だけど、奪うものを止める方が先。
ドライフードをやめ、手作りご飯にすれば
- 奪うことも止められ
- 補うこともできる。
一石二鳥どころではないよ!
手作りご飯では良質なタンパク質があげられる
腎不全の療法食というのは、いまだに「低タンパク」なのです。
これ、本当古いし、間違っている。
猫という生き物はそもそも「タンパク質の要求量」が多いのです。
肉食動物だからね。
療法食などで「低タンパク」にしても、足りないばあい
- 身体は筋肉を分解して、タンパク質を補います
タンパク質の代謝に腎臓がかかわるから、「低タンパク」にしましょう、というのがあちらの論理です。
しかし、足りないばあい筋肉を分解してタンパク質を補うので、同じなのです。
さらに詳しいことは下記の記事で。
慢性腎不全のばあい、良質なタンパク質をあげなくてはいけないのです。
それには「アミノ酸スコア」というものが関係しています。
「アミノ酸スコア」に関しては、下記の記事の「タンパク質は量より質が大事」で解説しています。
手作りご飯は、余計な老廃物が少ない
- 腎臓は老廃物をろ過する
という仕事があります。
タンパク質だけは分解されると老廃物が残るので、その仕事をへらすためにタンパク質をへらしましょうねっていうのが「低タンパク」の理由です。
しかし
ドライフードなんて老廃物まみれや!
ドライフードに含まれる大量の添加物や酸化防止剤、ホルモン剤なども立派な老廃物です。
さらに、ドライフードは質の悪いタンパク質を使っているので、有効に体内で利用されません。
手作りご飯のほうが老廃物が少ないから、腎臓の負担をへらすことができるのです。
また、腎臓の負担をへらすことにおいて、腸内環境はめちゃくちゃ大切。
腸内環境に有効に働く乳酸菌はこちらで解説しています。
慢性腎不全なら、絶対に何かしらの菌や菌のエサを補給した方がいい!
慢性腎不全の手作りご飯で気をつけたいポイント
慢性腎不全の猫に手作りご飯をあげる場合のポイントをいくつか紹介します。
水分をたくさんとってもらう工夫をしよう
慢性腎不全でも手作りご飯にしてより多くの水分がとれれば、重度でない限り輸液に行く回数がへらせるかもしれません。
手作りご飯でなく、缶詰の場合でもいいのですが、
- 水分を食べてもらう
という考えが必要です。
その時に有効なのが、肉や魚から作ったスープ。
- 鶏のスープや魚のスープのおすすめ
- 慢性腎不全の猫にあげたい鶏肉や卵
- 慢性腎不全で排出されやすい水溶性のビタミン
これらの話は、下記の記事をチェックしてね。
ただのスープよりも、ボーンブロスのほうがもっといいです。
消化に負担をかけないので、調子の悪い猫にも十分使えます。
手作りご飯でも療法食でも食べないのなら、食べるものをあげる
健康な猫の場合、手作り移行期に手作りご飯を食べないなら、「何もあげない」という選択肢も大切です。
しかし、慢性腎不全の場合、手作りご飯であろうと療法食であろうと、食べない時には何か食べるものをあげることが大切です。
慢性腎不全において
- 食べないこと
これがもっともよくないことです。
食べないことがなぜ悪いかは、「慢性腎不全の猫において「食べないこと」が一番悪い理由とは」で解説していますので、チェックしてみてください。
とにかく、ドライフードは慢性腎不全には最悪
とにかく、ドライフードは健康な猫でも最悪ですが、慢性腎不全の猫にはもっと最悪です。
- 水分が少ない
- 添加物が多い
- 材料の質が悪い
- 穀類が含まれている
- 消化に悪い
ドライフードの害についてもっと知りたい方は、下記の記事も参考にしてください。
まとめ
慢性腎不全に手作りご飯は本当に有効です。
わたしの手作りご飯歴も15年くらいになるので、最近では慢性腎不全になる猫がそもそも少ない。
- 慢性腎不全を予防するごはん
- 慢性腎不全に有効なごはん
これらは一緒ですからね。
少しでも興味を持ってもらえたら嬉しいです。
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手作りご飯の具体的なやり方や始め方はこちらの記事でまとめているので、始めてみたい!と思ってくれた方は見てくださいね。
猫の手作りご飯のやり方に関する記事は以下にまとめてあります。
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