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慢性腎不全の猫において「食べないこと」が一番悪い理由とは【選んでいいのは元気な時】

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食べないことが一番ダメ

慢性腎不全の猫が食べないからって、そのままにしていませんか?

慢性腎不全になって猫が療法食を食べなかったり、今までのごはんを食べなかったりすることはよくあること。

だからといって療法食しかあげなかったり、他の物を試さないのは一番やってはダメなことです。

慢性腎不全において「食べないこと」が、最も状態を悪くします。

この記事で伝えていること
  • 食べないと筋肉がおち、体力が落ちてしまう。
  • 食べないと免疫力もおち、貧血も進む可能性がある。

この記事を読めば、その理由が理解できると思うので、何でもいいから試してみましょう!

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かなえ( )
  • 猫の多頭飼い歴25年
  • 手作りご飯歴15年
  • ホリスティックケアカウンセラー
  • 元ホメオパス

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*2021年9月の記事を加筆・修正して再アップ。

飛べる目次

慢性腎不全において「食べない」ことが最も状態を悪くする

ご飯を食べない猫
ご飯食べない・・・。

動物病院で処方食をすすめられ、それしかあげてはダメって言われるそうですね。

かなえ

そんなわけない。

食事を選んでいいのは、比較的状態がいい子だけです。

血液検査の数値も正常値ちょっとこえたくらいで、体格もしっかりしている子だけ。

  • 「食べないこと」により、体力も免疫力も落ちます。

そして、食べないことでタンパク質が不足し、貧血が進むこともある。

猫が食べないと・・・
いいことなし。

ひとつずつ説明していきましょう。

食べないことで、筋肉が分解され体力が落ちる

慢性腎不全において「低たんぱく神話」は聞いたことがあると思います。

タンパク質を分解すると「窒素」ができて、それを排泄するのに腎臓が関わるから。

だから「腎臓の負担を軽くするためにタンパク質をへらしましょう」と言っているのです。

そもそもこの理論はおかしいのですが、ここでは割愛します。

糖質や脂質には窒素は含まれません。

食べないことにより、エネルギーが不足すると身体は筋肉に含まれるアミノ酸を材料に「糖新生」というものを行います。

糖新生とは、主に肝臓で糖質以外の物質から、ブドウ糖(グルコース)を作る機能のこと。

肉食動物の猫においても、グルコースは必須の栄養素です。

猫に穀類は必要ないけど、グルコースは必要なんです。

猫にもグルコースが必要な理由
  • 脳や赤血球などグルコースしかエネルギー源として使えない器官があるから。

グルコースはそれだけ大切なため、他の物質からグルコースを作る機能のことを「糖新生」と言います。

この糖新生という機能は人間にもありますが、肉食動物である猫は糖新生が常に活性化しています。

人間と違って、いつでも糖新生しちゃうんです。

糖新生で使われる材料は多くが「アミノ酸」

アミノ酸はグルコースのように貯蔵ができないので、筋肉に含まれるタンパク質を利用します。

つまり

食べないと「糖新生」のために、筋肉に含まれるタンパク質がどんどん分解される

ここで勘がいい方は気づくかもしれない。

「低たんぱく」にしてもエネルギーが足りなければ、筋肉に含まれるタンパク質を利用してしまうため、まったく意味がないことに。

筋肉がへれば、体力は落ちるし、代謝も落ちます。

体温も保てません。体温がおちれば免疫力もおちます。

食べないと免疫力が落ちる

1日食べなかったくらいでは大丈夫だけど、食べないことが続くと免疫力が落ちてしまいます。

そもそも

  • 猫を守ってくれている免疫細胞は「タンパク質」から作れている。

人間のデータだけど、白血球は3~5日で入れ替わるようです。

新しく作られる時に、新しい材料がない場合は古い材料を使う。

これは身体全体にいえることだけど、古い材料でいい家はできないのです。

古い材料でいい家はできない。

食べていても、そもそも穀類ばかりの安価なフードではタンパク質が足りないんです。

免疫細胞はおろか、肝臓や腎臓などの臓器だって「タンパク質」で出来ているんですよ。

体内で行われているからわからないけど、多くの細胞や臓器は一定期間で入れ替わっている。

その期間は場所によって違います。早いところは数日。

身体は食べたものでできている

この言葉の意味はこういうこと。

質の悪いタンパク質しか含まない穀類中心のフード。

これで健康的な身体が作れるわけがない。

腎臓の療法食だって、タンパク質を低くするために穀類使ってますからね。

食べないことが続けば貧血が進む

慢性腎不全の場合、ただでさえ進行すると貧血になりやすいんです。

造血を促すホルモンである「エリスロポエチン」は腎臓で生成されていて、腎機能の低下によってその生成が落ちると、血がつくられなくなるからです。

  • 食べていても、腎機能が低下すると貧血になりやすい。

そもそもが貧血になりやすいんだから、その前から対処しないとダメですよね?

貧血とは、赤血球の中にある「ヘモグロビン」の量が不足していることをいいます。

ヘモグロビンの材料は、

  • ヘム鉄という鉄分
  • グロビンというタンパク質

人間の医者でも貧血といったら、鉄分!みたいに安直に思っている人が多いけど、タンパク質もなければヘモグロビンは作れない。

そして、貧血になれば各臓器の働きも悪くなるし、免疫力も落ちます。

各細胞に酸素を運んでくれるのは、赤血球だからです。

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「はたらく細胞」の主役である「赤血球ちゃん」は、いつもいつも酸素を運んでくれている。

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貧血はすなわち「酸欠」なわけで、細胞や臓器が酸素不足ではさまざまな障害が起きやすい。

貧血はまた、腎機能悪化につながります。

腎臓というのは血流の多い臓器で、血流がへることは腎臓の働きを悪くします。

血流がへり血圧が下がると、腎臓は血圧を上げるために「レニン」というホルモンを分泌。

健康な腎臓なら、その「レニン」の調整もうまくできるけど、慢性腎不全の場合、過剰に分泌されてしまうこともあります。

過剰に分泌されることで「高血圧」になる。

腎臓と高血圧の関係
高血圧は腎機能を低下させる。

高血圧は、腎機能を低下させる。

  • 腎機能低下で高血圧になりやすく、高血圧がまた腎臓の働きを悪くする。

悪循環です。

食べ物を選べるのは、しっかり食べている時

慢性腎不全に限った話ではないけれど、猫が病気かなにかで食べない場合、とにかくいろんなものをあげてみて食べてもらう工夫をしましょう。

猫は特に病気でなくても、ごはんを食べないことはあります。

これはその子の身体の中で調整が起きていて「治癒をするために消化にエネルギーを使わないで」ってことです。

そういう時はだいたい元気だし、まったく食べないってことはない。

  • わたしは猫が腎不全になる前から手作りごはんにすることを強くすすめています。

慢性腎不全になると「食べない期」っていうのはほぼくるので、手作りごはんにしている方が選択肢が増えます。

選択肢をさらに増やすために、日頃からその子が好きな食べ物を知っておく必要もある。

普段から好きな食べ物を増やしておくことは本当に大切。

そして、毎度言っている「ヤギミルク」は慢性腎不全なら常備してね。

最近、うちの猫がお気に入りのヤギミルクはこちら。

固形物はまったく食べなくても、これだけは飲んでくれることが多くだいぶ助けになりました。

そして、ヤギミルクに混ぜるのをおススメしているのがコロストラム。

コロストラムとは牛の初乳で、子牛が成長するのに必要なさまざまな栄養素を含みます。

食べない時にコロストラム入りヤギミルクを飲んでくれるだけで、だいぶ落ち方が違うんです。

牛と猫では種が違うから栄養も違うけど、初乳というのはそれだけで赤ちゃんが成長するくらい栄養豊富なもの。

口内炎で食べれない時も、飲むことはできたりするから液体で栄養をとれるものは重宝しますよ。

まとめ

かなえ的まとめ

慢性腎不全の猫が食べないと起きること。

  • 筋肉が分解され、体力がおちる
  • 免疫力が落ちる
  • 貧血がすすむ

体重が少ない子の方が、転がり落ちるのは早いです。

太りすぎもダメだけど、しっかりとした筋肉も必要。

とにかく色んなものを買ってみて、あげてみましょう。

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何をあげても食べないなら、栄養豊富な栄養剤をあげるか強制給餌も必要かもしれません。

栄養剤は消化がいいものが多く、少ない量でカロリーや栄養がとれるのでうまく使っていきましょう。

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • 大変参考になりました。

    何回も見返しました。本当にありがとうございます。かなえさんには感謝しています。
    これからも活動を続けて行ってください‼️

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