猫の手作りご飯歴15年のかなえです!
猫の手作りご飯は誰でもできます。わかりやすいように解説しています。
猫の手作りご飯に大切な栄養素。手作りご飯はポイントさえつかめば本当に簡単!
手作りご飯に興味はあるけど、栄養バランスが心配・・・。
そういう方は多いです。でも、心配しなくて大丈夫!
いくつかあるポイントさえつかめば、健康な猫の手作りご飯は本当に簡単です。
- 覚えてほしい栄養素を厳選
- 気にしたい栄養素「カルシウム」と「ビタミンA」について
そんなに難しくありません。
ポイントさえ覚えてしまえば意外と簡単。
ポイントを知り、ぜひ手作りごはんにトライしてみてください!
- 猫の多頭飼い歴25年
- 手作りご飯歴15年
- ホリスティックケアカウンセラー
- 元ホメオパス
*2018年10月の記事を加筆・修正して再アップ。
猫の手作りご飯に最も必要な栄養素:タンパク質
とにかく猫にとって一番大切なのは、タンパク質です。
良質なタンパク質が健康な身体を作るのです。
身体をつくるタンパク質
肉食動物の猫にとって、まずなんといっても大切なのがタンパク質。
私たち人間は、糖質・脂質・タンパク質の3大栄養素が生命維持に欠かせないですよね。
(糖質はそんなに必要ないっていう意見もあるけど)
猫は糖質を必要としないので、
- タンパク質と脂質がとても大切。
タンパク質は、筋肉や骨・臓器・血管・血液を始め、身体の各部を構成するために、欠かせません。
また、免疫システムに関与する抗体や、酵素・ホルモン生成にも欠かせない!
そして、
- 猫は犬の役2倍のタンパク質を必要とします。
だから、猫にドッグフードはあげないで!
タンパク質は以下の2種類にわけられます。
- 必須アミノ酸:体内で合成ができないので、食事からとる必要がある
- 非必須アミノ酸:体内で作ることが可能
どれが必須アミノ酸で、どれが非必須かなんてことは知らなくて大丈夫!
わたしもだいたいしか覚えていません
普通に生肉や卵をあげていれば、摂取できるからです。
お肉のメインは鶏肉にしましょう。
手に入りやすい肉の中で一番小さいからです。
そこに馬や鹿などの赤身肉を加えるのがおすすめ。天然の鹿とかいいですよね。
卵は週に1~2回で十分。鶏卵だと大きいので、うずらの卵が使いやすいです。
必須アミノ酸の中でも特に大事なタウリンとアルギニンについてのみ知っておきましょう。
タウリン
栄養のことはあまり知らない方でもタウリンは聞いたことありません?
元気をつける系のドリンクに入ってたりします。
タウリンは猫にとってはとっても大切!
タウリンが不足すると、網膜の異常・拡張型心筋症・てんかんなど様々な疾患を引き起こします。
- 胆汁の材料になる(胆汁は、脂肪の消化・脂溶性ビタミンの吸収に欠かせない)
- 肝細胞の再生を促進する
- 目や心臓・腎臓の健康維持に欠かせない
肉や魚にはタウリンが含まれているので、普通に肉や魚をあげていれば大丈夫です。
ただ、このタウリンの欠点が
- 熱に弱い!
ですから、手作りご飯でも加熱食をあげる場合は注意が必要。
わたしは基本、「生」か半生であげています。
生と加熱のメリット・デメリットは下記の記事で解説しています。
関連記事 猫の手作りごはんに使う肉は生肉がいいの?加熱した方がいいの?
タウリンは水溶性なので、加熱した場合スープも一緒にあげた方がいいです。
加熱したからといってゼロになるわけではないけど、加熱食の場合たまに生肉をあげたりタウリンの多いほたてを生であげたり、もしくはサプリメントを検討したりが必要。
でも、そこまで加熱食にこだわる理由もないと思うので、サプリメントをあげるくらいなら生肉をあげましょう。
また、タウリンは腎臓に多く含まれています。
ということは、
- 腎臓が適切に働くにはタウリンが欠かせない。
腎臓の健康のためにも十分なタウリンが必要なので、せっかく手作りご飯をあげるなら基本は生か半生で、加熱するのはたまにがおすすめです。
アルギニン
猫がアルギニンの不足した食事を食べ続けると、アンモニア中毒になり、ひどい場合は数時間で死んでしまいます。
アルギニンが不足すると、老廃物を排泄する仕組みがうまくいかず、有害物質のアンモニアを排泄できなくなるのです。
でも大丈夫!
動物性食品にはアルギニンが豊富に含まれています。
このことからも、猫が完全肉食動物であることが理解できますね。
エネルギー源として大切な脂質
糖質をほとんどとらない手作りごはんにおいて、脂質は大切なエネルギー源になります。
ホルモンや胆汁の原料になり、脂溶性ビタミンを運搬する働きもあり。
- 猫の必須脂肪酸:リノール酸・αリノレン酸・アラキドン酸
脂質の中で注目してほしいのが、αリノレン酸、というかDHAとEPA!
EPA、DHAには様々な健康効果があります(ここでは触れませんが)
αリノレン酸を摂取しても、EPA、DHAに変換される確率は10%ほどと言われています。
人の場合ですけどね!
猫はその変換するための酵素が少ないので、もっと少ないとも言われています。
だから、EPA、DHAの効果を期待するなら、
直接EPA、DHAの形でとった方がいい!
しらすやいわしなど小魚をあげればとることができます。
しらすやいわしなどの小魚は、丸ごと食べられるものもあるので「獲物を丸ごと食べる習性」の猫にはうってつけですよね。
EPAやDHAはサプリメントでとるのもおすすめ。
ただ、この「ウルトラオメガ3」もそうですが、魚油のサプリメントはだいたいが粒がでかい!
1匹・2匹だと多いかもしれません。
残りは飼い主がなめるとかするといいかも。
ちなみに、αリノレン酸やDHAなどは酸化しやすい油です。
キャットフードで摂取するのは難しい。
魚が入ったキャットフードはやめた方がいい。
猫の手作りご飯に必要なカルシウム
カルシウムは、体内で最も豊富な必須ミネラルで特に子猫にとってはさらに重要なものになります。
カルシウムは骨を作る大切な栄養素でもありますが、筋肉を伸び縮みさせるためにも必要。
心臓を動かすためにもカルシウムは必要なんですよ。
カルシウムの吸収にはビタミンDも必要なので、たまにベランダや窓際で日向ぼっこさせてくださいね。
カルシウム補給にはこちらの商品がおすすめ。
小魚や桜エビなどの食品からも補給できますが、このサプリが一つあると便利。
たまに少量使うだけなので、めっちゃもちます!
カルシウムは思い出したときにちょこちょこあげるだけで十分!
ビタミンAは動物性食品から
ビタミンの中でもビタミンAは、猫の手作りご飯では少し注意が必要。
ビタミンAは2種類あります。
- レチノール:一般的にビタミンAのことを指し、動物性食品に多く含まれる
- カロチノイド:植物性食品に多く含まれ、体内に吸収されると、必要に応じてビタミンAに変換される
カロチノイドの代表であるβカロチンは人参などに含まれますが、人間も犬もβカロチンによる変換が可能。
しかし、猫ではこの変換ができないので、
- 動物性食品からビタミンAをとる必要がある。
レバーや卵をあげていれば、大丈夫。
ただ、ビタミンAは脂溶性なので取りすぎに注意が必要。
週に1回くらいレバーをあげる程度で十分ですよ。
とり農園さんのレバーは小分けでおすすめ。
また、帝塚山ハウンドカムのレバー入りの鶏肉でもいいですね。
こういったおやつタイプのものでもいいですよ。
他のビタミンについては、「【これがあれば!】猫の手作りご飯に使える栄養補助食品【ビタミン編】」で解説しています。
まとめ
健康な猫だったら、あげるものさえ準備できたらそれをあげるだけ。
本当超絶簡単です。
カルシウムの働きなんて覚えなくていいんです。
必要だってことだけ覚えて、たまにカルシウムあげたり、骨やじゃことかあげればいいんです。
ぜひ手作りごはんに挑戦してみてください。
猫に必要な栄養がわかったところで、早速始めてみよう!
猫の手作りご飯のやり方に関する記事は以下にまとめてあります。
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