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猫の介護や病気のケアを知るのにおすすめの本「猫の介護ハンドブック」【猫を見送ったことがない人は必読】

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猫の介護ハンドブック

この記事では、いま猫と暮らしている人に必ず訪れる「猫との最期の準備」について紹介します。

一度も猫を見送ったことがない方は、絶対に本などで事前に予習しておいた方がいい。

猫の容態が悪くなってからや、亡くなってから調べていては遅いのです。

猫の調子が悪くなっていたり、最期が近いとき、また亡くなってからは飼い主の精神状態が悪いからです。

そんなときに冷静な判断は難しいもの。

そのためにおすすめな本を今回紹介します。

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「猫の介護ハンドブック」は猫の介護に最適な本

今回、紹介するのは「猫の介護ハンドブック」

この本は写真やイラストが多く、とてもわかりやすい。

実際の猫の写真で説明されている部分も多く、イメージがしやすいでしょう。

おおまかな項目はこんな感じ。

  • 食欲が落ちた・食べない猫のサポート
  • 脱水を防ぐ水分補給と皮下点滴
  • QOLを保つ環境の工夫とお世話
  • 様子を見てはいけない症状
  • 緩和ケアと薬の飲ませ方
  • ターミナルケアと最期の日々

往診専門の獣医さんが監修しており、現実にあった内容になっています。

わたしは猫と暮らしている期間は20年以上。

見送った猫も10匹以上います。

そんなわたしが大切だと思うことを、本の中からいくつか紹介します。

猫が食べられなくなった時のことを考えておこう

ご飯を食べない猫

どんな猫も絶対に亡くなります。

最期に向かう道のりで、ご飯を食べなくなるときがくると思っていた方がいいです。

うちにも実際いましたが、直前のご飯まで普通に食べて亡くなるケースもある。でも多分少ないでしょう。

猫がいままでのご飯を食べなくなった時の対応は、猫の予後を左右します。

口から食べなければ、良くなるものもよくなりません。

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猫が「口から」食べることが本当に重要です!

人間の場合、食べずに病院で管だけでつながれていても大丈夫そうな気がするじゃないですか。

しかし、猫の場合「口から」食べなければ、容態は悪くなる一方でしょう。

猫が食べなくなってきたら、少量で栄養のあるものに切りかえないといけません。

そんなときの商品も紹介されています。

「猫の介護ハンドブック」介護食

実際の商品が写真つきで紹介されているのもわかりやすい。

メルミルはAmazonで評価が高いです。

わたしも高栄養の食事を紹介しているので、見てみてください。

「猫の介護ハンドブック」にも書かれていますが、

  • 「このドライしか食べません」は介護で大変になりやすい

猫がみずから食べなければ、脱水にもなり、状態も悪くなりやすい。

若いうちから食べられるものを増やしましょう、とわたしはよく言っています。

「このドライしか食べない」というのは、飼い主の思い込みであることがほとんど。

色んなものを試す努力もしないで、決めつけていることが多いです。

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1匹だったら食べないと無駄になるかもしれないから、気持ちはわかるけどね

ピンピンころりは少なく、介護期はくると思って今から準備をしましょう。

猫に強制給餌をする場合、特に誤嚥に要注意!

いろんなご飯を試しても、猫が食べてくれないことはよくあります。

高齢で病気で食べない、という時には最期もみすえて強制給餌はおすすめしません。

しかし、そこまで高齢でなく回復の余地がある時には「強制給餌」も視野にいれてください。

「強制給餌をしていたら、自分から食べるようになって持ち直した」という経験はわたしには何度もあります。

ただ、強制給餌には注意点がけっこうある。

「猫の介護ハンドブック」には、強制給餌のポイントも書いてあるのでぜひ読んでほしい。

  • 強制給餌でいちばん問題になるのは「誤嚥」です。

猫が飲み込む前に、次のご飯を入れると気管に入る可能性が高く、息ができなくなってしまうのです。

「猫の介護ハンドブック」誤嚥に注意

息はできても、誤嚥により「誤嚥性肺炎」になる可能性も。

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誤嚥や誤嚥性肺炎は、本当に命を落とす原因になるので注意が必要です

強制給餌ではシリンジを使うことが多いですが、大きいシリンジだとたくさ入って危険。

小さくて、使いやすい2.5mlがおすすめです。

介護期にはシリンジは使うことが多いです。

腐るものでもないので、数本は常備しておくのがいいでしょう。

強制給餌のばあいは、念のため1mlのシリンジを使っても。

高齢猫のばあい、急変は常に起こることを肝に命じよ

苦しそうな猫

猫というのは、弱みをあまり見せたがらない生き物。

ですから、誰もが気づくような明かな症状がでたときには手遅れなこともたくさんあります。

そして、それは高齢猫になると命取りにもなりうる。

高齢猫や持病のある猫においては、普段よりも細かい観察が必要になるのです。

「猫の介護ハンドブック」には、チェックしたいポイントも書いてあります。

「猫の介護ハンドブック」チェックポイント

たくさん食べる猫ほど、食欲に変化がでるのは最後のほうです。

行動や睡眠に変化が出て、それでも自然治癒しないと食欲がなくなるパターンが多い。

逆に普段偏食気味の小さい猫は、すぐ食べなくなります。

行動はいつもどおりだけど、食べる量だけ少ない。

かなえ

多頭飼いのばあい、それぞれの猫の性質をしっかり吟味しましょう。

猫の細かい観察ができない人は、猫を飼わないほうがいいとわたしは思います。

同じく、一人暮らしで家にいない人なども本来は飼うべきではない。

猫と暮らす、ということは生命の責任をとるということ。

適切に対処し、しっかり最期まで見送る、ことも含みます。

緩和ケアにふえる薬の飲ませかた

慢性腎不全のように治らない病気で病状がすすんだ場合、緩和ケアが必要になります。

緩和ケアとは、病気そのものに対する治療というより、生活の質をおとさないようにするためのもの。

そんな緩和ケアの時期には、薬が増えがち。

「猫の介護ハンドブック」では、さまざまな薬の飲ませ方などものっています。

「猫の介護ハンドブック」薬の飲ませ方
薬の飲ませ方一例。

わたしも昔使ったことがありますが、この投薬器は使いやすかったです。

また、わたしがよく紹介する薬の個人輸入ができる「うさパラ」で薬を買ったばあい、カットするのにこういったピルカッターも便利です。

また、投薬用のちゅーるに混ぜて与える方法もいいでしょう。

投薬用は、粘度が高めであげやすいです。

また、食欲がなくなった時の食欲増進剤は、耳につけるものもあります。

耳につけるだけなので、猫も人もラクです。

かなえ

効果もそれなりにあります!

ミラタズ軟膏は、いざというときに役に立つので覚えておいてくださいね。

ターミナルケアでは迷うのが当然

緩和ケアのさきには、もう余命が近いかもしれない時期の医療であるターミナルケアがあるでしょう。

この時期は、知識も経験もあるわたしでもたくさんたくさん迷います。

いくら経験を重ねても、相手は毎回ちがうですからね。

とくに輸液はほんとうに迷うところ。

多すぎる輸液は、猫を苦しめることになる可能性があるからです。

また、亡くなったあとにどうしたいかも家族で話し合っておきましょう。

庭があり、庭にうめるなら必要ないですが、火葬をするならどんな形でどこに頼むかも決めないといけません。

  • 亡くなったあとは、なるべく2日以内に埋めるなり、火葬はしたいもの。

ですから、事前に決めておくほうがいいです。

かなえ

周りの人の話を聞いておくのもいいですね

ちなみにうちは、猫のお墓があるのでそこで個別火葬し、しばらくしてからお墓に入れるかたちです。

まとめ

かなえ的まとめ

猫の介護はこれ1冊で十分なくらい、内容たっぷりの本です。

たくさん見送ったわたしでもかなり参考になる部分が多いです。

かなえ

本当におすすめです!

猫を見送ったことがない方は、どんな流れになるかがわかりやすいこの本もおすすめ。

まあでも、こちらの本は涙なしでは読めないかな。

逆にこの本は自分の猫が調子が悪いと読めないかもしれません。

まんが形式になっているので、共感しまくりだからです。

どちらにせよ、猫の見送りのための知識はないと本当にその時が辛くなるので何かは読んでおきましょう!

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