猫の手作りご飯歴15年のかなえです!
猫の手作りご飯は誰でもできます。わかりやすいように解説しています。
猫が便秘!?猫の便秘の原因と対策を考えてみよう【ナチュラルケア編】
うちの猫がここ数日便をしていない気がする。出てもコロコロで便をするのが大変そう。
この記事では、猫の便秘に関する悩みお答えします。
猫の便秘は原因・対処法ともに色々あります。
たかが便秘とあなどるなかれ。
便秘ということは、腸内環境もあまりよくないかもしれません。
腸は免疫のかなめです。腸内環境が悪ければ、免疫力がさがり、病気になりやすい。
あなたの猫に合う対処法を試してみてください。
- 猫の多頭飼い歴25年
- 手作りご飯歴15年
- ホリスティックケアカウンセラー
- 元ホメオパス
*2019年3月の記事を加筆・修正して再アップ。
猫の便秘とは
便秘と一口に言っても、原因も対処法もいろいろあります。
そもそも猫の排便サイクルを理解していますか?
ドライフードを食べているなら、毎日出るでしょうが、生食の場合は毎日出るとは限りません。
ただ単に便が出ていないなら、時間の猶予はありますが、食欲不振や嘔吐があって便が出ていないなら、動物病院に行って便をかきだしてもらう必要があるでしょう。
あまりに長い時間腸にとどまっていた便は、どんどん水分を吸われ、固くなります。
- 固くなった便を自力で出すのは困難。
薬剤で便を柔らかくして出しやすくするか、浣腸や摘便をしてもらってください。
たかが便秘と放置すると「巨大結腸症」と言ってたまった便で結腸が異常に巨大化することもあるので要注意。
この後、食事の気を付けるポイントも書くので、これからはためないようにしていきましょう。
猫の便秘の原因とは
猫の便秘の原因はいくつかあります。
- 水分不足
- 運動不足
- 薬剤による影響
- ストレス
- 神経の異常
- 骨のあげすぎ
水分不足
ドライフードを食べている猫で多い便秘の原因は、なんといっても
- 水分不足!
この下にある原因で特に思い当たることもなく、高齢になってきて便秘ぎみなら水分不足は大いにあり得る。
ドライフードを長期間食べている時点で、慢性的な軽度の脱水が起きていても不思議ではありません。
そもそも、ドライフードは猫の生理に反しすぎている。
ドライフードをあげていて、便秘に悩むって本当にアホです。
ドライフードをやめればいいだけ!
運動不足
猫は動物です。
室内飼いの生活で、あまり動かないことは便秘以外にも色んな所に影響します。
動かなければ、腹筋も筋力も落ちる。
足腰の筋力が落ちれば、踏ん張ることもできません。
腹筋が弱れば、便を押し出すこともできない。
運動不足は、血流も悪くなり、代謝も下がるので、便秘以外にも体にいいことありません。
薬剤による影響
最近抗生物質をあげたなら、便秘になってもなんら不思議ではありません。
- 抗生物質は悪い菌だけでなく、猫の腸内細菌も殺してしまう。
腸内細菌叢が変化するため、便秘になる可能性もあります。
抗生物質を摂取したら、腸内細菌までも殺すなんて、獣医は絶対知っています。
知らなかったら、やばいです
抗生物質と一緒に整腸剤を出さない、もしくは整腸剤をとるようにすすめない獣医さんは疑うくらいでいいでしょう。
とにかく薬をたくさん出して、儲けたいって思う人もいますからね。
ストレスも便秘の原因になる
猫もストレスで便秘になります。
私たち人間でも、旅行に行くと便秘になったりしますよね。
腸の蠕動運動をつかさどっているのは、副交感神経。
ストレス下では、交感神経が優位になるため、腸の動きは悪くなります。
- 環境が変わった
- 家族が増えた
- 飼い主さんの調子が悪い
- トイレが汚い
- うるさい、何かにおう
色んなことが猫のストレスになります。
猫の性格も考え、考えられる対処をしてあげてください。
神経の異常
外傷によって神経に異常が起きると、便を押し出すのが難しくなります。
飼い主さんが外出中に何か家の中で倒れている、落ちているなどがあったら、この可能性もあります。
骨のあげすぎ
これは、手作りご飯の場合だけ。
手作りご飯をあげていて、生の骨をあげている人もいると思いますが、骨が多すぎると、便がかたくなり、便がしづらくなります。
便が白っぽくなっていたら、骨のあげすぎです。
猫の便秘の改善方法
ここでは、主に食事に特化したナチュラルケアの対処法をご紹介します。
水分をたっぷりとる
水分不足で便が固くなり、排便がしづらいなら、ごはんに水分を増やすことが大切。
手作りご飯や缶詰なら、スープを足して水分たっぷりのごはんにしましょう。
スープの味によっても食いつきは変わります。
- 鶏のスープ
- 魚のスープ(タラ、鮭、アジ、いわし)
- ほたてのスープ
- かつおぶしや煮干し・桜えびを使ったスープ
色んな味で試してみてください。
こういう商品を利用してもいいですね。
この「だし&栄養スープ」は粉末なのですが、味もよく、ペプチド化されているので消化吸収もいい優れもの。
ウェットフードや生肉にかけるスープに最適です。
▼ だし&栄養スープに関しては下記で紹介しています。
【水分補給にも!】『だし&栄養スープ』は猫の手作りご飯でも重宝する一品!
私はひと手間かけて、寒天ジュレにすることもあります。
スープに粉末寒天を入れて、十分溶かしてから冷ますとジュレっぽくなるんです。
粉末寒天が多いと、がっちり固まってしまうので、量は加減してくださいね。
スープびしゃびしゃが嫌な子もいるし、ジュレはうちの猫たちには好評です。
粉末寒天は、食物繊維の補給にもなるので便秘にも効果的!
本葛なら、くず粉でもいいですよ
オーサワの微粉末は溶けやすいので、使いやすくて便利です。
運動させる
腹筋や筋力をつけるためにも、猫が自ら動かないなら、おもちゃなどを使って運動させる工夫をしてみてください。
特に昇降運動がおすすめ。
猫は「平たんなところをがーーーーと走る」というより「昇り降りが好き」なので、その方が筋力もつきます。
猫タワーを買ったり、家具を段々に置いて登れるようにしたり、できることがあればぜひ。
プロバイオティクスをあげる
要は乳酸菌製剤とかヨーグルトです。
- 特に抗生物質をあげた後は、必須。
その猫固有の腸内細菌叢は子猫の時に確定されてしまうので、経口で補うプロバイオティクスの生存期間は数日。
だから継続することが重要です。
うちの猫にはビオスリーをあげることが多いです。
\粉末のこっちね!/
近所の薬局でも売っていると思います。
粒のHi錠ではなく、粉末の方を選びましょう。
▼ ほかにおすすめのプロバイオティクスは下記で紹介しています。
→ 慢性腎不全の猫には乳酸菌を使ってみよう!おすすめサプリメントも紹介。
プレバイオティクスをあげる
つまり、
- プロバイオティクスは、菌そのもの
- プレバイオティクスは、菌のエサになるもの
食物繊維やオリゴ糖がプレバイオティクスに含まれます。
先ほどの寒天も食物繊維が豊富なので含まれますね。
ごぼうやかぼちゃをごはんに加えるのもいいですよ。
粉末であげやすいこちらの「イヌリン」もおすすめ。
今あげているこちらの商品はチコリ由来なので、安心してあげられます。
人間の便秘にもめっちゃ効く!ってレビューがたくさんありましたよ。
油を増やす
油には便自体のすべりを良くして排便をしやすくしたり、腸の蠕動運動を促す働きがあります。
私のおすすめは、オリーブオイルとギー(バターでもいい)
- オリーブオイルに含まれるオレイン酸が腸を刺激し、蠕動運動を活発にし、便を押し出す
- 便に混ざり合い、すべりを良くする
- 保温効果があるため、胃腸の働きを良くしてくれる
オリーブオイルは缶詰でも混ぜやすいし、ビタミンEも含むからおすすめ。
ギーは前からおすすめしているこちら。
このギーは、グラスフェッドといって「穀物飼料ではなく、牧草のみを食べて育った牛から作られたもの」
そして、ギーとはバターから不純物を取り除いた純粋な乳脂肪です。
アーユルヴェーダでは、最高の油なんて言われています。
腎臓のエネルギーにもなるし、人間にもとってもいいので常備するのがおすすめです。
バターもぜひグラスフェッドのものを選んでほしい。
消化酵素をあげる
ドライフードはやめることが一番ですが、ドライフードをあげていて便秘気味の場合、消化酵素が役に立ちます。
ドライフードは穀類が多く、植物性のタンパク質が多いので、ゴミが多くなるんです。
ゴミが多いということは、便じたいの量が多くなる。
出す便が多いと、ちょっとしたことで出にくくなる可能性はあります。
便秘じゃなくても、どうしてもドライフードをあげるなら「消化酵素」は必須です。
だって、猫は糖質の消化が苦手なんですから。
消化酵素はこちらがおすすめです。
まとめ
便が腸内に長時間とどまることって、体に良くないんです。
毒素が身体に再吸収されてしまいますからね。
排泄不良は病気の始まり。
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