猫の手作りご飯歴15年のかなえです!
猫の手作りご飯は誰でもできます。わかりやすいように解説しています。
猫が食べない、食欲不振のときに使える薬まとめ【食欲増進剤は救いにもなる】
猫が病気のときに、ご飯を食べなくなることはよくあります。
だけど、ご飯を食べなければ調子はよくならない。
そういうときに使える「食欲増進」の薬を紹介します。
わたしは、極力薬はつかいません。
だけど「食欲を刺激する」というのはナチュラルな方法ではとっても難しい。
そもそも病気があって食欲がないのに、病気はそのままで食欲を戻すって不自然でしょ。
だけど、やっぱり病状が進むと、薬によって食欲を刺激したい時もある。
こちらのエゴの部分もあるけど、でも「食欲が戻れば立て直せるかも!」って時もあるんです。
そういうときのために、食欲不振に使う薬をまとめてみました。
使いすぎると効果も落ちますし、ここぞというときに使いましょう。
- 猫の多頭飼い歴25年
- 手作りご飯歴15年
- ホリスティックケアカウンセラー
- 元ホメオパス
2022年4月の記事を加筆・修正して再アップ。
食欲増進剤を使う前に
食欲増進剤、食欲不振にきく薬を使うまえに、強制給餌も試してみてください。
強制給餌をつづけていて、ある日自分から食べるようになったことは、わたしは何回もあります!
強制給餌に使える栄養剤は、下記の記事で解説しています。
また
- 食欲そのものがないのか
- 口が痛くて食べられないのか
この2つは、ちゃんと病院で診てもらうなりして見極めましょう。
また、あくまで食欲増進剤は補助です。
やることやったり、治せる可能性のある病気ならほかにもいろいろやることは前提ですよ!
さらに、薬のことはやはり獣医の方が詳しいでしょうから、こちらから提案して聞いてみるのもおすすめです。
猫が食べない、食欲不振の時に使える薬
食欲不振に使える薬はいくつかあります。
食欲増進を目的にした薬、というわけではなく、ほとんどが副作用に「食欲亢進」がある薬を使っているという感じです。
- 薬の副作用によって、食欲が増えているだけ
猫でよく使われる食欲増進剤はこちら。
- ペリアクチン
- レメロン
- ミラタズ軟こう
- プレドニゾロン
- エルーラ
猫の保護活動などをされている方は、個人輸入で安く購入し、常備しておくと安心です。
ペリアクチン (シプロヘプタジン)
基本的に前が商品名、カッコ内が薬剤名です。
ペリアクチンは、第一選択として選ばれることも多い食欲増進剤。
ですが、元は人間の抗アレルギー薬。
この薬の副作用にある「食欲が亢進する」を逆手にとった形になります。
- 副作用がでにくいため、食欲増進効果もあまり出にくいよう
このあとに出てくる「レメロン」のレビューに「ペリアクチンが効かなくなったので」という書き込みが多く見られました。
元々はやんわりしたものなので、効果が出ない子がいたり、回数を重ねると効果が出にくいようです。
まあでも、最初は効果が穏やかなものから使うのがいいから、ペリアクチンはいいでしょう。
レメロン (ミルタザピン)
レメロンも特に猫用というわけではなく、人間用の薬を使っています。
それが、なんと「抗うつ薬」
こちらも食欲が亢進する、という副作用を利用したもの。
ちょっと興奮する感じになるので、それで食欲が出たらいいねという期待あり。
一般的には1日1回の処方ですが、腎不全や肝臓機能が低下している場合は、2日に1回にしましょう。
うさパラのレビューには「ペリアクチンが効かなくなってきたので・・・」という書き込みが多いです。
まずは、ペリアクチンを使って、効きが悪くなってきたらレメロンにうつっている人が多いようですね。
- まずは2日に1回から
- 量は15mgの1/8錠(1,88mg相当)から
まずは1/8錠からとうさパラにも書いてありますが、ピルカッターがあった方がいいでしょう。
ちなみに、レメロンは苦いようです。
ミラタズ軟膏 (ミルタザピン)
こちらも有効成分ミルタザピンで同じなのですが、耳にぬる軟膏なんですよ!
耳にぬるだけなので、猫も人もラクですね。
自分で使用するなら念のため、使い捨ての手袋をして塗った方がいいです。
この軟膏、2022年に鼻腔腺ガンの実家の猫に使用したんですが、よく効きました。
甲状腺機能亢進症とガンを患っていたので、定期的に食欲不振の波は訪れた。
うちの猫には効果がありましたね。
だけど、毎回ではなかったな~。
本当に興奮というか、元気がありすぎる感じにはなります。
よく鳴くし、活発になるような感じですかね。
耳に塗るだけなので、かぶれたりしなければ猫も人もお互いラク。
高齢や病気が重いときなど、緩和ケアに使うものとしては優れています。
わたしも1年前にこれを知ってたら、もっと違うこともできたかもしれません。
こちらで詳しく解説しています。
パナフコルテロン (プレドニゾロン)
こちらは、みんなご存じプレドニゾロンです。
ステロイドですね。
人間用を動物にも使っています。
プレドニゾロンは、副腎皮質ホルモン剤として最も頻繁に使用されるもの。
今回紹介している5つの薬の中でも、プレドニゾロンは最後の砦として使うのがいいでしょう。
効果はありますが、やはり副作用が多い薬です。
それをわかったうえで、猫のQOLのため、心地よくご飯を食べれることを優先する場合に使いましょう。
エルーラ (カプロモレリン)【唯一の食欲増進剤】
「エルーラ」は今回紹介する中で初めて、副作用ではなく、主作用で「食欲増進」作用がある薬です。
そして、初のシロップ。
脳に作用し、成長ホルモンの分泌を刺激することで食欲を増進させます。
メーカーの調査では、およそ80%以上の猫で体重増加が見られたようです。
56日間の試験期間中、15日目に優位な体重増加が認められています。
うさパラでは、安定的に入荷しないみたいなので、ある時に買っておくといいかもです。
同じカプロモレリンが主成分の「エンタイス」という薬が犬用であります。
そっちの方が知られているかもしれません。
使わない方がいい食欲増進剤
番外編として、ひとつ猫の食欲増進剤で使わない方がいい薬があります。
- ジアゼパムが有効成分の商品名「ホリゾン」や「セルシン」
簡単にしか説明しませんが、この薬剤は猫が著しく活性の低い肝臓の代謝経路を使用します。
代謝できない可能性があるので、体内に蓄積してしまいます。
生きる時間が短い猫でどれくらい蓄積するかはわかりません。
しかし、これでないといけない薬剤ではないので、使用はやめておいた方がいいでしょう。
この肝臓での代謝の問題は、猫の香害やアロマ厳禁と関係あります。
まとめ
猫の食欲不振時に使える「食欲増進」のお薬まとめ。
- ペリアクチン(シプロヘプタジン)
- レメロン(ミルタザピン)
- ミラタズ軟こう(ミルタザピン)
- パナフコルテロン(プレドニゾロン)
- エルーラ(カプロモレリン)
獣医は基本、薬剤師ではないですから、どこまで知っているかは個人差があるでしょう。
地方の場合、動物病院じたい少なく、遠いことも多い。
そういうときには、個人輸入で買えるお薬は便利でしょう。
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