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キャットフードは猫の腎臓に負担になる【ドライなら生食の3倍】

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キャットフードは猫の腎臓の負担になる。ドライは生食の3倍。不安そうな猫と、真剣な顔のかなえ

この記事では、キャットフードを作るときにできる成分と、それが猫の腎臓に負担をかけるしくみを解説しています。

腎臓のためにと、腎臓ケアのフードを選んでいる飼い主さんも多いですよね。

でも、そのフードも加熱して作られています。

家庭の猫を調べた研究では、ドライフードを食べている猫の腎臓は、生食の猫の約3倍、この成分を外に出す仕事をしていました。

毎日のご飯が、毎日の腎臓の仕事をふやしています。

かなえ

猫はただでさえ腎臓病になりやすいのに、フードがそれに拍車をかけます

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かなえ()

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キャットフードは、どれも加熱して作られる

キャットフードの袋

ドライフードも、缶詰も、ふつうに売られているキャットフードは、どれも加熱して作られています。

加熱して菌をへらし、日持ちするようにしているわけです。

ちがうのは、熱のかけ方。

  • ドライフード:いちばん高い温度になるのは、数秒〜数分
  • 缶詰:缶に詰めてから、20分〜2時間

ドライは保存がきいて、安くて、置きっぱなしにもできる。人にとっては、便利な食べ物です。

では、加熱すると、フードの中で何が起きるのでしょうか。

加熱でできるAGEs(糖とタンパク質がくっついた成分)

肉を焼くと、表面がこんがり茶色くなりますよね。

あの色と香りは、肉の中の糖とタンパク質が、熱でくっついてできるもの。
この反応でできる成分のひとつが、AGEsです。

AGEsは、温度が高いほど、加熱が長いほどふえます。

体の中でも少しずつ作られますが、食べ物からも入ってきます。

加熱したものを食べれば、そのぶん体に入るAGEsもふえる。

腎臓は、AGEsの通り道

AGEsは、体の中でこんなことをします。

  • 細胞にくっついて、炎症と酸化ストレスを起こす
  • コラーゲン同士をつないで、組織をかたくする

そして、体に入ったAGEsを外に出すのは、腎臓。

腎臓は、AGEsが毎日通っていく場所です。

通り道だから、AGEsの影響を受けやすい。出しきれなかったAGEsは、腎臓そのものにたまっていきます。

猫の慢性腎臓病で、腎臓の中で起きていること。
それは、炎症と、腎臓がかたくなっていくこと。

AGEsが起こすことと、そのまま重なります。

さらに、腎臓が弱ると、AGEsを出しきれなくなります。
出せなかったAGEsは体にたまり、たまったAGEsがまた腎臓をいためる。

弱るほど、さらにいたむ。この悪い流れが、腎臓の中で回りはじめます。

腎臓がもう弱りはじめている子ほど、この流れに入りやすい。

腎臓のためにと選んだ腎臓ケアのフードも、加熱して作られています。

腎臓は、一度こわれると元にはもどりません。

だからこそ、この流れが回りはじめる前に、入ってくるAGEsをへらしておきたいんです。

かなえ

毎日食べるものだから、小さな差が積み重なります。

ドライの猫は、AGEsが生食の3倍

猫での研究もあります。

家庭で暮らす猫54頭の尿を調べたもの。

ふだん食べているご飯で、猫を3つに分けたそうです。

  • 生食の猫(15頭)
  • ドライフードの猫(14頭)
  • ドライとウェットを両方食べている猫(25頭)

AGEsは、腎臓を素通りするわけではありません。腎臓がこしとって、尿にして外に出します。

だから尿を調べれば、腎臓がどれだけAGEsを出しているかがわかるんです。

結果は、はっきりしていた。

ドライの猫の腎臓は、生食の猫の約3倍~4倍以上のAGEsを出していました。

生食の猫もゼロではありません。AGEsは体の中でもつくられるからです。

それでも、これだけの差が出た。ちがうのは、毎日食べているご飯。

出す量が3倍なら、腎臓の仕事もそれだけふえる。

缶詰はAGEsが多い。それでもドライより缶詰

CATと書かれたキャットフードの缶詰イラスト

フードそのものを測った研究もありました。

AGEsがいちばん多かったのは、缶詰。

ドライや低温調理のフードの約3倍でした。

缶詰は、缶に詰めてから長い時間加熱します。最初に書いた、熱をかける時間の差が、そのまま出ています。

さっきの猫の研究でも、ドライとウェットを両方食べている猫は、ドライだけの猫よりAGEsが多い項目がありました。

ただ、フードを測った研究には、弱いところもあります。

  • 研究のお金を出したのは、低温調理のキャットフードを作っている会社
  • 種類ごとに調べたフードの数が少ない

どちらにしても、缶詰をやめろ、という話ではありません。

ドライには、AGEsよりも大きな問題があるからです。水分です。

猫はもともと、水をあまり飲みません。水分は、食べてとる動物。

水分の少ないドライを毎日食べていると、軽い脱水がずっと続きます。これが腎臓に負担をかける。

ドライだけの食事と缶詰なら、缶詰を選んでください。

かなえ

猫の側に、ドライフードのメリットはひとつもありません。

今日からできること

AGEsをへらすために、今日からできることは3つです。

ドライフードだけの食事をやめる

まずは、ドライだけの食事をやめる。ウェットを足して、ご飯から水分がとれるようにします。

いきなり全部を変えなくていい。一つからで十分です。

今までドライをあげてきた人も、自分を責めなくていいんです。
そのときは、それがいちばんだと思って選んだのだから。

生の肉を足す

猫と手作りご飯

研究で、AGEsがいちばん少なかったのは生食の猫でした。

猫は完全肉食動物。獲物を、生のまま丸ごと食べてきた生き物です。
だから、わたしは基本、生食をすすめています。

ウェットに、生の肉を少し足すだけでもかまいません。
猫は、多少の過不足を自分で調整できます。続けられる形でいい。

家で火を通すのは別もの

生の肉に抵抗がある人、生を食べない子もいますよね。

そんなときは、家で火を通した肉でかまいません。
キャットフードを作るときの加熱とは、温度がちがうし、回数もちがう。別ものです。

まとめ

キャットフードは、どれも加熱して作られています。
加熱でできるAGEsを体の外に出すのは、腎臓。

ドライの猫の腎臓は、生食の猫の約3倍のAGEsを出していました。

  • ドライだけの食事をやめて、水分のとれるご飯にする
  • 生の肉を足す
  • 生がむずかしければ、家で火を通した肉でいい

猫は、口に入れるものに慎重な動物。
腎臓が弱ってから新しいものに慣らすのは、ひと苦労です。

かなえ

元気なうちに、生の肉も食べられる子にしておいてあげてくださいね。

出典

  • Little Big Cat(ジーン・ホフ)https://littlebigcat.com/ages-in-cat-food-should-we-be-worried/
  • Palaseweenun P, et al. Urinary excretion of advanced glycation end products in dogs and cats. J Anim Physiol Anim Nutr. https://doi.org/10.1111/jpn.13347
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