猫の手作りご飯歴15年のかなえです!
猫の手作りご飯は誰でもできます。わかりやすいように解説しています。
猫が慢性腎不全になる前に読んでほしい本『猫の腎臓病がわかる本』は本当におすすめ!
飼い猫の死因トップ3に入る「慢性腎不全」という病気を知っていますか?
猫であれば高齢になると、程度の差こそあれ慢性腎不全になると思っていいくらいです。
腎不全は治らないので、予防がほんとうに大切。
予防のためには、腎臓という臓器の機能や腎臓病の何たるかを知ることがとても重要になります。
今回は腎臓病を知るのにうってつけの本の紹介です。
- 猫の多頭飼い歴25年
- 手作りご飯歴15年
- ホリスティックケアカウンセラー
- 元ホメオパス
*2023年1月の記事を加筆・修正して再アップ。
猫の腎臓病を知ることは、猫の命と向き合うこと
『猫の腎臓病がわかる本』は、下部尿路疾患と腎臓病について書かれている本です。
わたしは10年以上前から、手作りご飯の研究と共に「慢性腎不全」の研究もずっとしてきました。
猫は高齢になると、程度の差はあれ慢性腎不全になると思っていい。
- いかに腎臓に負担をかけない食事、生活をするか
わたしはずっとこれをメインに考えてきました。
そんなわたしの見解はとにかく「ドライフードはNG!」なのですが、本書でもウェットフードを推奨しています。
水分不足により、尿が濃くなりすぎる・・・私はそれが、腎臓病へ移行する要因の一つと考えています。
『猫の腎臓病がわかる本』
水分不足になりやすい完全室内飼いの猫に必要な水分をとらせ、排尿を促すために、皆さんにおすすめしているのがウェットフードです。
生き物にとって食べ物よりも水が大切なように、猫の身体にとっても水分はとても大事なものです。
ドライフードを食べ続けることは、「軽度脱水」が続くことになり、それが腎臓に負担をかけるのです。
だから、いくら栄養を調整しようと「栄養よりも大切な水分」を含まないドライフードは慢性腎不全においては論外なんです。
- 猫は食べ物から水分を得るのが自然だから
本書の宮川先生は、ウェットフードを積極的に進めているので信頼できます。
ぜんぶ通して読んでも、本当に猫のことを考えてくれているんだなというのがわかる本です。
なおかつ、大切なポイントはちゃんと書いてくれているのもおすすめ!
猫の泌尿器のしくみ、腎臓のしくみがわかりやすい
腎臓病を予防するためには、泌尿器の仕組み・腎臓のしくみを知らなければなりません。
本書はイラストたっぷりで
- 腎臓の機能
- 腎臓が血液のろ過をどうやってするか
これらが書かれています。
猫の身体の機能を知ることはとっても大切なことです
膀胱と尿道を「下部尿路」と呼び、膀胱炎や結石などは下部尿路疾患と呼ばれます。
下部尿路疾患の再発が、慢性腎臓病につながる
下部尿路疾患をくり返すことが慢性腎臓病につながる、と宮川先生は考えています。
わたしも大いに賛成する!
▼ 膀胱炎については、わたしも記事にしているので参考にしてください。
下部尿路疾患をくり返すことは、もちろん食事だけが原因ではありません。
膀胱炎の中でも一番多い「特発性膀胱炎」はストレスが原因と言われていますしね。
でも、そもそも
- 膀胱炎や結石をくり返すということは
- ドライフードをあげていることが多いわけで
- そりゃあ慢性腎不全になりやすいよね、って話です。
宮川先生が本書で書いている下部尿路疾患の原因は3つ。
- 水分不足
- 運動不足
- ストレス
こちらも大いに賛同する!
結石や膀胱炎予防に「常にきれいな水を飲めるようにしましょう」とか書いていることがありますが、本当にアホなんだろうかといつも思っています。
- 猫は自分からガブガブ水は飲まない。
だから、ドライフードが一番の悪なんだと訴え続けておりますが、一度入った洗脳はなかなか抜けません。
慢性腎不全において「食べること」の大切さ
慢性腎不全の場合、何より「食べること」が大切なんです。
どの病気でもそうですが、猫において口から食べることは生きる力にかかわります。
今まで15年近く手作りご飯をあげてきましたが、猫によって食の好みはそれぞれで、好みのものをあげると本当に反応が違うんです。
本書の宮川先生は、手作りご飯を推奨も否定もしていません。
でも、魚や肉・乳製品など喜んで食べるならそちらを優先した方がいいと書かれています。
食べない時は、なんでもいいから食べるものをあげることが大切です
▼ 食べないことの弊害は、下記の記事で説明しています。
→ 慢性腎不全の猫において「食べないこと」が一番悪い理由とは。
必ずくるお別れの時についても
わたしは10匹以上の猫を見送ってきましたが、ペットロスになったことは一度もありません。
死をちゃんと想像し、後悔のない見送り方ができるように常に全力をつくし、目の前で生きている猫と向き合っているからかもしれません。
本書では、宮川先生の「死」に対する考え方も書かれています。
- どれだけ長く生きたかより、楽しく過ごした時間が大切。
ほんとうにそのとおり。
「親孝行したいときに親はなし」ではないですが、猫が元気なときというのはこの時がいつか終わるとは思わないものです。
普通に死を想像しておかないと、猫が病気になり「もうダメかもしれない・・・」と思ったときに初めて考えるのです。
そんなときに冷静に受け止めることはできません。
まだ猫が生きているにも関わらず、「死の恐怖」にとらわれてしまうのです。
こういった本を読んで考えておいてほしいものです。
また、一度も猫を見送ったことがない人は想像もしづらいでしょうから、下記の本を読んで考えておくのもおすすめです。
漫画なので、より想像しやすいと思います。
まとめ
あらためて読み返してみましたが、『猫の腎臓病がわかる本』はとてもいい本です。
避けることが難しい腎臓病についてもっと知り、猫のためにできることをしてみませんか?
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