猫の手作りご飯歴15年のかなえです!
猫の手作りご飯は誰でもできます。わかりやすいように解説しています。
猫のホメオパシーを知りたい方へ。「獣医のためのホメオパシー」のレビュー&解説
猫にホメオパシーを使ってみたいけど、情報が少ない。
何かないかな?そうお考えのあなた!
猫のホメオパシーって本当にやってる人も少ないし、本も少ないし、情報があんまりないのが現状です。
そんな中でわたしがおすすめの「獣医のためのホメオパシー」を紹介します。
わたしが日本語で持っている猫のホメオパシーの本の中では一番わかりやすいです。
他の本より高いけど、わかりやすいのがいい!
- 猫の多頭飼い歴25年
- 手作りご飯歴15年
- ホリスティックケアカウンセラー
- 元ホメオパス
*2019年2月の記事を加筆・修正して再アップ。
日本では猫のホメオパシーの情報は少ない
わたしが持っている日本語で猫のホメオパシーについて書かれている本は3冊です。
- 「猫のためのホメオパシー」
- 「ペットのためのホメオパシー」
- 今回紹介する「獣医のためのホメオパシー」
それぞれ構成はちがいます。
「ペットのためのホメオパシー」は、前半に理論があり、最後にマテリアメディカもついています。
「猫のためのホメオパシー」は、理論がなく、最初から病気別にレメディーが書かれており、最後にマテリアメディカがあります。
この2冊はね、読みにくいんですよ、まじで!
2冊と比べると「獣医のためのホメオパシー」はのっているレメディーの数としては少ないです。
でも結局ホメオパシーってレメディーを持っていないと意味がないんですよ。
わたしも聞いたことないようなレメディーがたくさんのっているけど、実用的ではない。
それよりものっているレメディーの数は少ないけど、よく使われるレメディーを理解して、その少ない中でうまく使う方がいいです。
この本はのっているレメディーの数は少ないけど、1つのレメディーに対する説明がしっかりしてあるのです!
猫のホメオパシーにおいて大切な根本体質について
わたしがこの本いいなと思うのは、根本体質処方についてのレメディーの説明があるからなんです
普通、レメディーってその時の状態にあわせて選びます。
だけど、根本体質は、その子の基本的な性質から選び、どんな病気の場合にも応用できるのです。
その子の根本体質がわかれば、どんな症状の時でもそのレメディーが使えるのです。
素晴らしくないですか!!!
例外もあって、
- 感染症や事故など急性の時には効かない場合もあります。
急性の場合には、そちらのエネルギーの方が強いので効かないことが多い。
あと、年をとると変わる可能性もあります。
根本体質レメディがわかっていると、ちょっとした症状の時にも使えるわけですよ。
レメディーって症状の数が少ないと、選ぶのが本当に難しいですから。
だって「尿、頻繁にする」だけでは選べません!
ホメオパシーにおける根本体質レメディーとは
この本には、7つの根本体質レメディーの説明が書いてあります。
- Ars(アーセニカム)
- Sulph(ソーファーorサルファ―)
- Nat-m(ネイチュミュアorナットムール)
- Calc-c(カルカーブ)
- Phos(フォスフォラス)
- Puls(ポースティーラorプルサティラ)
- Lyc(ライコポディウム)
英語名の部分は、略称で書き、複数の呼び名があるものはそれも書きました。
この本にはのっていないけど、Nux-v(ナックスボミカ)も根本体質レメディーのひとつです。
猫の根本体質レメディーは、基本的にポリクレストと呼ばれる代表的な主要レメディーであることが多い。
基本キットには必ず入っているよく使われるレメディーです。
キットは全部は使わないけど、やっぱりひとつあると便利です。
ホメオパシーはレメディーがないと始まらないからね!
根本体質を判断する主要な要素はこちら。
- 何を嫌がるか、何を怖がるか
- 好きなもの
- 体型、なぜその体型なのか
- 寒がりか暑がりか
- 行動パターン
例えば、猫では普通寒がりが多いけど、Sulph(ソーファー)やPuls(ポースティーラ)は、どちらかというと暑がりです。
あと、
知らない人に対しての反応も判断材料にとても役立つ。
- Sulph(ソーファー)の猫は、お客さんが来ても隠れたりしない。
- Phosの猫は、時間がたってから出てくるタイプ。人が怖いわけではない。
- Pulsの猫は、あんまり人前に出ない。
根本体質は、判断材料が多いほど見分けがつきます。
知らない人も来ない、病気にもならない、だと材料が少ないので判断するのは難しいです。
部位別に対するレメディーの説明がある
この本は前半は理論、後半は体の部位別によく使うレメディーがのっています。
症状別ではないかな。
- 手術と応急処置
- 上部呼吸器系
- 下部呼吸器系
- 消化器系
- 胃および肝臓
- 泌尿器系
- 雌の生殖器系
- 雄の生殖器系
- 筋骨格系
- 神経系
- 心臓血管系
- 内分泌系
- 皮膚
- 問題行動
- 老齢期
- 腫瘍
それぞれ部位別に説明があり、メインのレメディー5個くらいが詳細に説明されています。
そのあとにサブ的なレメディー5~6個の説明がさらっとある感じです。
じゃあ、例として泌尿器系。
主なレメディー
「獣医のためのホメオパシー」292ページより
Ars/アーセニカム
これは腎不全の治療、特にネコの場合の主要なレメディーである。口渇亢進がみられるが、少量の水を頻繁に欲しがるのが特徴的なパターンである。食べ物を食べた直後に嘔吐し、胆汁の嘔吐も一般的であるが、特に真夜中以降にみられる。
こんな感じで説明がされています。
赤字の部分は、このレメディーの特徴であり、わたしが勝手にしるしつけただけですよ。
まあでも本当にアーセニカムは、腎不全で役に立ちます。
アーセニカムの「少量の水を頻繁に」っていうのは、代表的な症状。
わたしも10年くらい前の猫で見たことがありますが、量はほんとうにちょっとです。
ホメオパシーだけでなく、猫の健康に関する記述あり
今回紹介するにあたって、細かい部分まで読んでみたんですね。
そうしたら、ホメオパシーのことだけではなくいろんなことが書かれていました。
- 食事
- ワクチン
- 猫の健康において注意すべき点
西洋医学の薬というものは、強制力があるので、基本どんな動物にも作用します。
しかし、ホメオパシーはそうはいきません。
本書には
- 市販の保存のきく食事(キャットフードのこと)
- 薬物のほとんど
これらは、ホメオパシーのレメディーの効果をへらすと書かれています。
しかし、わたしの経験からキャットフードを食べている猫にホメオパシーの効果はない、ということはなさそう。
さすがにうちの猫だって、調子が悪いときは手作りご飯を食べなかったりします。
ウェットフードを食べていても、レメディーはききました。
ただ手作りご飯のほうが、ストーン!!ときくような感じはあります。
まとめ
この本は読みこめば、結構な知識を得られます。
ホメオパシーだけでなく、猫の健康全般について。
猫の健康を守れるのは、飼い主のあなただけ。
ぜひ賢い飼い主になってください。
「すべての猫の幸せのために」をモットーに日々発信しています。
サイト運営を続けるための支援をお願いします。
役に立った!参考になった、という方は、サポートしてくださるとめっちゃ喜びます!
\メッセージはここから!/
コメント