猫の手作りご飯歴15年のかなえです!
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猫の慢性腎臓病の薬「セミントラ」に濃度のこい10mgが発売!【4mgとの違いを徹底的に解説】
猫の慢性腎不全でつかう薬「セミントラ」に10mgが発売されました!
濃度が濃いので、あげる量が少なくてすみます。
ウェットフードにまぜて食べてくれる猫はいいですが、それ以外のばあいシリンジであげることになる。
シリンジであげるばあい、量が多いと時間がかかって猫が嫌がることもあるのです。
慢性腎不全は長くわずらう病気。
慢性腎臓病薬である「セミントラ」も同じく長くあげるもの。
量が少なくてすむと、お互いラクになります。
この記事では
- 「セミントラ10mg」の紹介
- セミントラ10mgとセミントラ4mgのシリンジのちがい
これらを紹介しています。
とくにシリンジに関しては、表記方法がちがうので注意が必要です。
後半で詳しく解説しています。
画像入りでわかりやすく解説しています!
- 猫の多頭飼い歴25年
- 手作りご飯歴15年
- ホリスティックケアカウンセラー
- 元ホメオパス
セミントラ10mgの特徴
もともと「セミントラ」は、4mg/mLの水色の箱が販売されています。
慢性腎不全になかなかいいんでない、とわたしも記事にしています。
2022年に発売されたセミントラは赤い箱になります。
セミントラ10mgの主な特徴はこちら。
- 1mL中に含まれる有効成分の量が多い
- あげる量が少なくてすむ
- 国内唯一の高血圧症の承認をえた動物用医薬品
- 水色の箱(4mg)の容量30mlよりはだいぶお得
1mL中に含まれる有効成分の量が多い
1mL中に含まれる有効成分の量がちがいます。
- 4mg(水色の箱)
- 10mg(赤い箱) ,5倍
濃度がこい、ということです。
濃度がこい、ということは、あげる量が少なくてすみます。
あげる量が少なくてすむ
セミントラは、毎日あげる薬剤です。
ウェットフードや手作りご飯に混ぜて食べてくれれば、なんの苦労もありません。
しかし、そもそも慢性腎不全という病気は、食欲にすごくムラがでるもの。
普段は食べてくれても、シリンジで直接あげないといけないときもあるでしょう。
そういうとき
- あげる量が少ないのは、お互いにラク
量が多いと、猫にじっとしてもらう時間は長くなります。
長くなると、だんだん嫌がります。
量が少ないにこしたことはありません。
ホメオパシーのレメディーや強制給餌のわたしの経験から、「0.5ml以下」ならお互いラクです。
国内唯一の高血圧症の承認をえた動物用医薬品
いままでの水色の箱セミントラ4mgでも、血圧をさげる作用はあります。
有効成分のテルミサルタンじたいに降圧作用があるからです。
赤い箱のセミントラ10mgのばあい、量を増やすと血圧を低下させる作用が確認されていますよ、というもの。
それで、承認をうけたのでしょう。
高血圧が、腎臓に悪影響をあたえるのは、事実です。
セミントラ4mgの記事でも説明しましたが、こちらでも簡単に。
- 腎機能が低下すると、血圧があがりやすい
- 血圧があがると、腎機能に負担がかかる
悪循環です・・・
まあ高血圧に効果あり、というのは、1kgあたり2mgと量が倍です。
猫の血圧については、あまり知識がないのですが、正確に測れるのかしら?
正確に測れるのなら、高いと判断されたばあい、一時的に量を増やすのはひとつの方法ですね。
水色の箱(4mg)の容量30mlよりはだいぶお得
セミントラ10mgは、セミントラ4mgの容量30mlよりは値段がだいぶお得です。
商品説明で4kgの猫の量が例として出されているので、ここでも「4kgの猫」の場合で。
値段(2024.1) | 4kgの猫の1日必要量 | ||
セミントラ4mg(容量30ml) | 7,510円 | 1.0ml | 30日分 |
セミントラ4mg(容量100ml) | 20,901円 | 1.0ml | 100日分 |
セミントラ10mg(容量35ml) | 14,681円 | 0.4ml | 87日分 |
セミントラ10mgは、1万円こえているのでパッと見高くみえます。
でも、計算してみると断然お得なのがわかります!
セミントラ4mgを3本買って、やっと90日分。
そしたら22,000円こえちゃいますよ。
4mgと10mgは、単位がちがうのでパッと計算できません。
mgとmlがあるから、わたしも最初はなんのこっちゃわかりませんでした。
10mgは入荷しないみたいなので、「セミントラ4mg」の容量100mlがあれば、お得です。
でも、コロナ前はだいぶ安くて安定的に入荷していましたが、いまは入荷しないし、べらぼうに高い。
セミントラ4mgとのシリンジの違いに注意!
セミントラ4mgと10mgは、シリンジの表記方法がちがうので、最初はとまどうかもしれません。
- セミントラ4mgは、体重表記
- セミントラ10mgは、ml表記
セミントラ4mgは、体重表記なので猫の体重ぶんを吸えばいいので簡単。
体重4kgのばあい、「4」の目盛まで吸えばいいから。
「セミントラ10mg」の場合
- 体重1kgあたり、0.1mlを投与
- 体重4kgなら、0.4mlを1日1回投与
- 体重3,5kgなら、0.35mlを1日1回投与
- 体重3kgなら、0.3mlを1日1回投与
計算、というほどではないですが、考える必要はあります。
わかるとしごく単純なのですが、ぱっと見がわかりにくい!
で、同じ4kgのばあい、量で比較すると一目瞭然。
セミントラ10mgだと、半分以下の量になるのです。
量が少ないため、あげるのにかかる時間も少なくてすむ。
テルモのシリンジを併用するほうが衛生的
また、計算して確実にあげる量がわかったので、専用シリンジ以外に一般的なシリンジを使うほうが衛生的です。
ご飯に入れるならいいですが、口に入れるなら衛生面には気をつけたい!
そもそもセミントラをあげている時点で、慢性腎不全なのだから口内炎にもなりやすいですから。
いま慢性腎不全なら、薬や強制給餌の機会もこれから増えるでしょうから、シリンジは持っていた方がいいです!
わたしは、2.5mlがいちばん使いやすいです。
まとめ
セミントラじたい、効く効かないはありますが、副作用のレビューが比較的少ないように感じます。
添付書にも「32頭の猫で、1日1回6カ月間1kgあたり5mgまで与えたけど、有害な影響はなかったよ」と書かれています。
セミントラ4mgの記事で書きましたが、薬剤の排泄に腎臓を介さないのがいいのかもしれません。
使う価値はあると思います!
セミントラ4mgの紹介記事はこちら。
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