
猫の手作りご飯歴14年のかなえです!
猫の手作りご飯は誰でもできます。わかりやすいように解説しています。
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手作りごはんで栄養バランスのことを心配する方は多いです。
でもね、栄養バランスなんて崩れても生き物はすぐにどうこうなりません。
それよりも生体にとって大切なのは水。
今日はそんな水のお話し。
*2018年10月の記事を加筆・修正して再アップ。
私たち人間もそうですが、動物すべてにとって食べ物よりも水の方が大切ですよね?
個体差もあるし、猫ではどうか分かりませんが、食べなくても2~3週間は生きていられるそうです。
人間では1カ月不食の人とかもいるくらい。
しかし、水は飲まないと3~4日で死んでしまいます。
人間と同じく
猫の体も60~70%は水分が占めています。
(子猫においては80%も!)
この事実だけを見ても水分がいかに大切か分かります。
人間だったら意識して水を飲めばいいけど、猫はそうはいきません。
「うちはドライフードだけど、たくさん飲めるように水はたっぷり置いています。」って人はよくいるけど、
猫は犬みたいにがぶがぶ水を飲む生き物ではない!
猫は水の少ない砂漠地域出身のため、水をがぶがぶ飲む習性がありません。
のどの渇きも感じにくいそう。
基本的に獲物に含まれる水分(血液など)を利用。
足りない分を水を飲んで補う程度。
ところがどうでしょう!
ドライフードは水分が含まれていないうえに、体内の水分を奪うんですよ!
ドライフードに水かけたらどんどん吸っちゃうでしょ!
あれと同じことが、猫の体内でも起きている。
ただでさえ水をがぶがぶ飲まないのに、体内の水分まで奪われたら軽度の脱水になるでしょうね。
そんな状態で健康は保てません!
代謝が低下し、老廃物が外に出せないから!
各臓器に栄養を回し、老廃物を回収して体外に排泄する、この一連の流れには水分が欠かせません。
体中を巡っている血液って約90%が水分ですよ。
その血液が酸素や栄養素を各臓器に運び、老廃物を回収してくれる。
脱水状態で血液がドロドロだったら、それもうまくいかない。
適切に栄養素がこなければ、各臓器の働きも落ちる。
老廃物がちゃんと回収されなければ、体内にゴミが残るわけですから、何かしらの病気になってもおかしくない。
特に
腎臓は臓器の中で最も血液の流れる量が多い。
ということは、
腎臓が適切に働くには、充分な血流量が必要!
慢性的な脱水状態でそれが可能でしょうか?
そして、
脱水状態は腎臓に負担をかける。
とにかく水分摂取が少ないことは猫自身、とくに猫の腎臓に大きな負担をかけるのです。
ただでさえ、猫は腎不全になりやすいのに。
こんなに腎不全が多い要因のひとつは、ドライフードです。
栄養バランスのことを言うのは、手作りごはんが増えたら困るペットフード業界の人かペットフードによる利権を得ている獣医師ですよ。
獣医さんだって、猫の栄養学なんて大学でそこまで詳しくやっていないだろうから、手作りごはんのことを聞かれても困るでしょうしね。
私は、犬猫の生食のパイオニアである本村伸子獣医師の元で1年くらい勉強しました。
手作り食で有名な須崎恭彦先生の講座も受けています。
しかし、私は栄養計算なんて一度もしたことがない。
実家にいる間に常に5~9匹の多頭飼いをして、13年間ほど手作りでやってきましたが、特に問題はありませんでした。
18歳や20歳まで生きた子もいる。
あと、これも大切なんだけど、
栄養素は消化吸収されないと意味がない!
消化吸収されなかったら、
ただの素通り。
頑張って栄養計算してバランスとっても、胃腸の状態が悪ければ、額面通りに消化吸収なんてされませんよ!
消化吸収されなければ、
ただ、出るだけ。
たとえ、高価なサプリをあげたとしても、消化吸収されなければ、ただ出て終わり。
栄養素というのは、消化吸収されなければ意味がないのはわかっていただけましたか?
ドライフードは確かに、既定の栄養素が入っているのかもしれない。
しかし!
入っているのと吸収するかは別問題!
タンパク質が既定の量、入っていたとしても
動物性タンパク質と植物性タンパク質では身体が利用できる量にめっちゃ差がある。
アミノ酸スコアですね。
アミノ酸スコアに関してこちら。
そして、ミネラルというのは形態によって吸収率が全然違います。
ドライフードは基本栄養所要量を満たすために、あとからビタミン・ミネラルを添加している。
吸収しづらいミネラルなら、ドライフードそのものにいくら入っていても意味がない。
ただ出ていくだけ。
それが長期間続けば、ミネラル欠乏によりさまざまな障害がでる。
水の大切さ、分かっていただけましたか?
ドライフードで、猫に水を飲んでもらおうと試行錯誤するのではなく、水を食べてもらう工夫をすること。
そのためには手作りごはんが一番。
私が手作りごはんを強く勧めるのは、この水分摂取と腎不全予防の観点からの理由が大きいです。
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